KADOKAWA DREAMSの颯希(SATSUKI)は、チャンピオンシップを制した後のオフにアメリカ・ロサンゼルスへ向かった。19歳のころ約1年間、留学していた思い出の地である。
留学時代の友人に会ったり、アッシャーらのダンサーを務め、世界的に活躍するCahogoldさんと交流を図るなど、今後の活動に向けてパワーをチャージした。
「19歳の頃には行けなかったところにも行ってきました。砂漠…ラスベガスですね。19歳ではカジノに入れませんからね。ロスから往復70ドルぐらいのバスで行ってきました」
カジノにも挑戦したという。
「すぐにやられちゃいましたよ。スロット、牛のやつがあって、それをやったんですけど。悔しかったですねえ」
アメリカの各所で、友人のダンサーらとコラボレーションしながらTicTokの動画を撮影した。91万人を超えるフォロワーを持つTicTokでは、砂漠を前に踊る颯希(SATSUKI)の姿を見ることができる。
彼のダンスは、ダイナミックで華麗な「動」もあれば、その中で見せる「静」に息をのむ。頭から足の指先まで、全身の筋肉、関節をすべて意のままに動かしているように見える。
さて今回、颯希(SATSUKI)をインタビューしたのは7月8日、KADOKAWA DREAMSが日本ハンドボールリーグのオープニングアクトに出演した後に行った。ダンスを習うキッズだけでなく、普段はハンドボールをしている子どもたちとも共にパフォーマンスをした。
ハンドボールという他のスポーツとコラボしたことから、幼少時代に話が及んだ。幼稚園の頃、颯希(SATSUKI)はサッカーをしていた。
現在の華麗なダンスからは想像もつかないが、サッカークラブのコーチに「ボールを蹴るリズムが悪い」と指摘されたそうだ。
「幼稚園の年長さんぐらいなのかな。ボクの記憶には残っていないんです。多分ボールを追いかけるのに必死だったと思う。でも、それがきっかけで母が『じゃあ、ダンスでも始めよう』と言って、男の子3、4人ぐらいでダンスに通い始めました」
サッカーの上達のために始めたダンスを選んだ。
「小学3年ぐらいでサッカーはやめました。サッカーって土汚れがひどいじゃないですか。で、土汚れの自分と、スタジオで踊って帰ってきた自分の疲れ度がちょっと違っていて。土汚れもイヤだったので」
短期間だったが、ダンスはサッカーに生きたのだろうか。
「それは、分からないですねえ。本格的にダンスをしてからサッカーにも挑戦していないし…。でも、ダンスって、他のスポーツにも生きるところはあると思いますよ」
例えば、どんな部分だろうか。
「ダンスをするときって、体のどこに力を入れて、どこの力を抜くか、みたいな、その部分部分で力の入れ方を変える。それはいろんなことに生きると思うんですよ。力の入れ方さえ、分かってしまえば、どの分野でもできるんじゃないのかなと思いますね。例えば、ボク、歌は苦手なんですけど、多分、歌おうと思えば歌えるようになるのかなとか」
確かにスポーツは、どの競技であっても「力を入れる」「力を抜く」という動作から成り立っている。イメージ通りに体を動かすダンスは、他競技で伸び悩むジュニア選手がトレーニングとして取り入れても効果を発揮するだろう。
横でインタビューを聞いていたKISA、JURIKAも「うん、いいと思うな」と同意。また、ディレクターのKEITA TANAKAも「ダンスは基本的に不安定な姿勢が多いので、バランス感覚や体幹を養うにはいいでしょうね」と話していた。
この日のパフォーマンスでは、ダンスが初めてという子どもたちもいたが、本番では笑顔で楽しんでいた。技術がなくても、レベルに合わせて楽しめるという魅力もある。
動画を見ながら、颯希(SATSUKI)をはじめ、Dリーガーのダンスをまねてみるだけでも、おもしろいかもしれない。【飯島智則】





