タレント優木まおみ(40)が自粛の日々をすごしながらも、仕事の幅を広げている。

インストラクター資格を持つピラティスでは、オンライン会議システム「Zoom」を使ったリモートレッスンを開催。音声配信アプリ「スタンドfm」を使ったラジオ番組「letter from」の立ち上げと新たな挑戦をしている。2人の女の子を育てながら、タレントとして“ママかしこい“活動をしている。

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新型コロナウイルスの感染が広がった2月から芸能の仕事がなくなり始め、3月の終わりには全くなくなった。昨年9月に「basiピラティス」のインストラクターの資格を取得してワークショップを開いていた。

「2月の後半にはピラティスのレッスンを中止にしました。3月の頭くらいからZoomのことを調べて、今はオンラインピラティスをやっています。Zoomを使って30~40人にレッスン。今までは集まってやるか、VTRをネットにアップして見てもらう形だったので新しい方式ですね」。

緊急事態宣言が発せられる前日の4月6日から、スタンドfmを使ってプライベートラジオ番組「letter from」(月~金曜午後11時)を立ち上げた。

「仕事というより趣味で、いつの日か提供が付いたらいいなと始めました。『STAY HOME』の中で何もできなくてモヤモヤしていたんですが、原点に返って人としゃべって、つながって楽しい時間を共有しようと思いました。ゲストは友達のモデルさんとかにLINEでお願いしています(笑い)。自宅にいてラジオ番組ができちゃうんだ、やろうと思えばできるんだっていう感じですね」

毎週金曜日にはリスナーとZoomを使った生トークを展開している。

「仕事になるのが目標だけど、仕事じゃないからすごく気が抜けていて楽しい。ファンの皆さんとの距離が、ものすごく近くなった気がします。自粛がなければ、やってみようなんて思わなかったんですが、すごく得たものがあります」

美容師の夫と6歳と3歳の女の子がいる。家族4人の中で妻として、母としてすごしている。

「パパも仕事が休みの時があったので、家族4人でこんなに長くすごすのは初めてでした。自粛の前は、仕事して帰ってきて、娘2人にご飯を食べさせてお風呂に入れて寝させるのが第一。パパは仕事があるから、夕食は休みの日にしか一緒に食べられなかった。あとから振り返ると、家族4人でこんなに長い時間一緒にすごせたのは、この時だけだったという風になるかもしれない。1人1人が支え合って家族なんだと。4人の限られた時間をむさぼるように大切にしています。ここで得たものは、この後も失わないようにしたいですね」。

子供といる時間が多くなったことで「おうちの時間割」を作って張った。

「朝10時くらいから、一緒に勉強タイムだったり、体操したり。子供がタブレットで遊べるのは、私が自由時間を取る時だけにしました。子供もできる『親子ピラティス』も一緒にやっています」

結婚して、母親になったことで価値観が大きく変わった。

「ここから5年、10年は子供の人生にフォーカスして、家庭第一でやれる仕事をやっていきたい。ピラティスのインストラクターとしては、自分らしいピラティスのあり方を構築したいですね。はり・きゅうとか古武術整体も勉強して、何か新しいエッセンスを加えていきたい。40代は健康とか美容について、バランスよく発信していけるようになれれば」

ボーッと自粛してるだけじゃない。“ママかしこい”タレント、それが優木まおみだ。


◆優木(ゆうき)まおみ 1980年(昭55)3月2日、佐賀県生まれ。02年に「白子のり」のCMで芸能界デビュー。03年東京学芸大卒。小学校教員免許を持つ。タレント、グラビアアイドルとして「エロかしこい」のキャッチフレーズでブレーク。佐賀市プロモーション大使。13年6月に3歳年上の美容師と結婚。現在は6歳と3歳の2女の母。165センチ。血液型B。

リモートシステムZoomを使ってインタビューに答える優木まおみ
リモートシステムZoomを使ってインタビューに答える優木まおみ