集団でカラオケに行くという状況に近年、まったく魅力を感じなくなってしまい、カラオケに行って密室で長時間身柄を拘束されるくらいなら夜、群馬や山梨、長野の山間部にある林道を、若干の緊張感とともに自車で黙々と走破し、途中にある日帰り温泉を3軒くらいハシゴし、夜の虫の鳴き声を聞きながら露天風呂に入ったりしたほうが200倍くらい興奮するというのが正直なところ。

しかし先日、やむを得ない流れで、関係者と複数で新宿界隈のカラオケ店に行く状況になってしまった。

まいったな~、と思いながらも、仕方なく


・真弓倫子「こしゃくなMyHalation」(89年=5枚目シングル ※個人的には真弓最高の名曲)

・井森美幸「乙女心ウラハラ」(85年=3枚目シングル ※同)

・姫乃樹リカ「硝子のキッス」(88年=デビューシングル ※かなりの名曲)

・中島美智代「初恋通り」(91年=3枚目シングル ※ファーストアルバム「中嶋」の1曲目「天文台と海岸」も出色)

・薬師寺容子「恋はバイユアサイド」(91年=2枚目シングル ※デビュー曲「原宿物語」もよい)

・アイリーン&エリカ「みんなあげちゃう」(87年=デビューシングル ※ハーフ双子ユニット。小森田実氏作曲の、これほどの超名曲をなぜ誰もカバーしないのかが最大の疑問)

・増田未亜「電撃的ロマンス」(90年=5枚目シングル ※4枚目『ハピネス物語』のカップリング『恋まで5センチ』もたまらない)

・江戸真樹「ILOVEあのコ・夏のMaki」(86年=デビューシングル ※圧倒的アイドルフェイスで華々しくデビューするも約10カ月で引退した伝説のアイドル)

・岡本舞子「ファンレター」(85年=3枚目シングル ※発売時14歳か15歳だったが安定感抜群)

・南野陽子「曲がり角蜃気楼」(86年=セカンドアルバム「ヴァージナル」収録 ※ナンノ最高峰の名曲)

・Cotton「曇りのち晴れ渡辺君」(91年=4枚目シングル ※「モモコクラブ」出身の3人組)

・BaBe「IDon'tKnow!」(87年=セカンドシングル ※当時振り付けもすべてマスターしたのだが残念なことに忘却)

・南青山少女歌劇団「ReadySteadyGo!」(92年=デビューシングル「夢を信じて」とカップリング ※ダンスのクオリティー高すぎ)

・八木田麻衣「青空のハイウェイ」(91年=ソロデビューシングル ※東京パフォーマンスドールメンバーの中では特に秀逸な曲が多い印象)

・上原さくら「GirlsThink」(96年=ファーストアルバム「Cherish」収録 ※当時の上原のキャラを象徴するような魅力抜群の曲)

・チェキッ娘「最初のキモチ」(99年=3枚目シングル ※期待されたがグループは惜しくも1年少しで解散)

・Qlair「SPRINGLOVER大作戦」(93年=6枚目シングル ※「乙女塾」の中ではもっとも楽曲が良かったと記憶)

・ソフトクリーム「スキよ!ダイスキ君」(83年=3枚目シングル ※遠藤由美子の存在感が際立っていた)

・山中すみか「四月白書」(89年=デビューシングル ※京都弁が懐かしい)

・仁藤優子「おこりんぼの人魚」(87年=デビューシングル ※現在も活躍しているのがうれしい)

・Melody「運命'95」(95年=5枚目シングル ※クオリティーが高すぎる1曲)

・井上麻美「恋人になりたいな」(92年=5枚目シングル ※独特の郷愁感が魅力)

・小倉優子「ウキウキりんこだプー」(02年=ファーストシングル ※これをこえるアイドルソングのタイトルはちょっと思いつかない)


……以上の楽曲群のどれかを歌ってカラオケ店内で時が過ぎるの待とうと思ったが、残念ながらどれも曲目リストになかったためテンションがさらに急降下。

仕方なく剛力彩芽氏の「ガオガオダンス」を披露して場を混乱させ、さっさと帰った。


不夜城・歌舞伎町の「ルノアール」2店が深夜営業廃止…今年最大級の激震が筆者を襲った
不夜城・歌舞伎町の「ルノアール」2店が深夜営業廃止…今年最大級の激震が筆者を襲った

店を出て歌舞伎町のネオン街をパトロールしつつ、朝6時まで営業しており、その広さ、落ち着いた雰囲気、座席数、電源席の存在などから深夜の原稿執筆が最もはかどるため長年頻用してきた「ルノアール界の絶対王者」(※個人的見解)こと、歌舞伎町・東通りにある「喫茶室ルノアール 新宿区役所横店」で未明までパソコンによる出稿作業に没頭しようと思ったら、10月から深夜営業が廃止になっていた。

今後は午後11時に閉店することになったようで、激しい衝撃を受ける(※近くの「喫茶室ルノアール 新宿靖国通り店」も同様に深夜営業廃止)。

深夜営業を中止する動きは、たまたまかもしれないが筆者の行動範囲で最近、相次いでいる印象で、


<1>24時間営業で責任デスク日の頼みの綱だった、日刊スポーツ本社近くの東京・築地の「オリジン弁当 築地店」が今年4月から午後10時閉店になった。

<2>確か午前9時までやっていた、肌がすべすべになる黒湯が魅力の埼玉・川口の日帰り天然温泉「ゆの郷 スパヌサドゥア」が今年10月から深夜0時で営業終了するようになった。

<3>24時間営業で豊富なおかずを自由にとれ、歌舞伎町至近のため愛用している東京・新宿の「東新宿食堂」が今月(11月)1日から午後11時で営業終了するようになった。


などがあり、はっきり言ってショックは大きい。

各新聞社の記者やデスクにもそういう人は多いと思うが、業態上、午前4時とか5時に寝ることはしょっちゅうで(※午前6時ごろ起床することも週2回程度ある)、筆者の場合特に、「繁華街パトロール」を仕事も兼ねたある種の“ライフワーク”として続けていることから、「深夜営業の店」があればあるほど助かっている。

また「ルノアール」は近年、各店で電源席が充実しており、パソコン作業ができることから各地の「ルノアール」を1日数回、年間で計100回くらい利用することもあるくらいで、筆者はごく一部の知人らから“ルノアーラー”あるいは“ルノアーリスト”とも呼ばれている。

歌舞伎町は「眠らない街」とか「不夜城」などと呼ばれるが、筆者にとっての「不夜城」の1つは確実に深夜以降の「ルノアール」だっただけに、気持ちを整理するのに時間がかかりそうである。

【文化社会部・Hデスク】