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コラム

坂道の火曜日

乃木坂46、櫻坂46、日向坂46などの話題をお届けします。

2020年9月29日12時0分

日向坂上村ひなの「頑張る」２列目ポジション初挑戦

上村ひなの（16）の独特のセンスが、デビュー2年目の日向坂46に勢いを加えています。発売中のファーストアルバム「ひなたざか」のリード曲「アザトカワイイ」では、初めて2列目ポジションに選ばれました。謙虚で丁寧な姿勢の中に、責任感と具体的な野望が見え隠れします。「こんなファーストアルバムはいやだ」というお題で、大喜利にも挑戦してくれました。

: 「こんなファーストアルバムはいやだ」というお題に対して大喜利に挑戦する上村ひなの

日向坂46は、改名前のけやき坂46（ひらがなけやき）時代に「走り出す瞬間」をリリースしているが、18年11月に加入した上村にとっては、今回が初のアルバム参加となった。「アザトカワイイ」はじめ多くの楽曲に参加しており「ようやく日向坂の一員になれたような気がします。特別な思いがあります」と喜んだ。

これまでは最後列の3列目ポジションが続いたが、今回は2列目に初挑戦する。「すごく大切なタイミングで、2列目という機会をいただいて。びっくりというより、もっと頑張りたいという気持ちが芽生えました」と力を込めた。自身の変化も感じているという。

「2列目になってから、『明るくなった』って言われることが多くなりました。今までポジションが変わることがなかったので、気持ちがガラッと変わって。『アザトカワイイ』もすごくポップな曲なので、その力も借りて、すごく明るくなったと自分でも思います。リハーサルでも、前の鏡がちょっと見やすくなったので、見られ方をより意識するようになりました」

: 「こんなファーストアルバムはいやだ」というお題に対して大喜利に挑戦する上村ひなの

今年2月に加入した新三期生3人とも、初めて合同でパフォーマンスした。同期4人で歌う初のユニット曲「この夏をジャムにしよう」も収録。「イントロからポップなメロディーで、歌詞はちょっと切ない雰囲気の、青春感がある曲です」と解説。「三期生は全員高校生なので、青春真っただ中。等身大の気持ちも乗せて届けられたらいいなと思います」と、よどみなくアピールした。

ソーシャルマナー3級を持ち、丁寧な受け答えが特長だが、時に予想外の行動で周囲を驚かせる個性派でもある。テレビ東京系「日向坂で会いましょう」の大喜利企画では、独特の回答を連発して盛り上げた。特に「（番組MCの）若林（正恭）が収録でスベッた時、家で何と言われて励まされたい？」というお題に対しての回答「元気田支店長（げんきだしてんちょう）」は、伝説の1つとして番組史に刻まれている。

: 「こんなファーストアルバムはいやだ」というお題に対して大喜利に挑戦する上村ひなの

「大喜利は得意ではないというか、まだまだ自信がないです。メンバー全員そうだと思うんですけど、とにかく番組を面白くしたいという一心で、いつも頭をフル回転させています。『元気田支店長』も、たまたま思い付いただけなんですが、すごく反響があって、ありがたかったです」

今回も、「こんなファーストアルバムはいやだ」というお題を受けて、「全曲、チョコレートで出来ている」など、想像の斜め上を行く回答を披露した。「全然答えになっていないけど、不思議なとらえ方をしている感じを狙ってみました」と照れ笑いした。

日向坂46にも、各メディアで活躍するメンバーが増えてきた。「個人でも活躍している先輩方は格好いいです！」と言う。「先輩がテレビに出ている姿を見たりすると、自然と笑顔になれるんです。自分も日向坂にいる側なので、自分で言うのも変なんですけど、見ているだけで幸せをお届けできるようなグループなのかもしれない、って思います」と謙虚に話した。

: 「こんなファーストアルバムはいやだ」というお題に対して大喜利に挑戦する上村ひなの

「まだ自分は半人前なので、歌やダンスに、笑顔でいることとか、とにかくアイドルとしての基本をまずは固めていきたいです。先輩方の背中を見て、まだまだ学ばさせていただきたいです。アイドルらしくなれたら、そこで初めて、好きなことに挑戦できるようになると思っています」

将来的には、具体的な目標が2つある。「刑事ドラマが好きなので、もっと勉強して、いつか関わるお仕事がしたいです」ときっぱり。さらに「植物も好きです。道に生えている草とか、野草にもっと詳しくなりたい。目標としては、見て3秒以内に『これは○○草！』って言えるようになることです」と、やはり独特だ。ストレートと変化球も投げ分ける最年少が、日向坂46を押し上げる。【取材・構成＝横山慧】