櫻坂46山崎天(16)が、明日6日発売の4枚目シングル「五月雨よ」でセンターを務める。シングル表題曲初センターの重みを感じつつ、周囲に支えられてのびのびとパフォーマンスしていく。先輩や同期の長所をスポンジのように吸収していくグループ最年少は、まだまだ伸び盛りだ。

櫻坂46の新曲「五月雨よ」でセンターを務める山崎天(撮影・酒井清司)
櫻坂46の新曲「五月雨よ」でセンターを務める山崎天(撮影・酒井清司)

昨年末の新センター発表を振り返り、「私の名前が呼ばれた後、後ろにいた(田村)保乃と(森田)ひかるがすぐ寄り添って来てくれて。緊張もあったので、そこでやっと息ができたというか。みんながいて本当によかった、支えられてるな、って実感しました」と感謝した。制作期間中も常に仲間たちのサポートがあった。「私が不安な時、すぐに声を掛けてくれるんです。結構メンバー前で泣けるようになりました」と信頼を明かした。

櫻坂46の新曲「五月雨よ」で、最年少でセンターを務める山崎天
櫻坂46の新曲「五月雨よ」で、最年少でセンターを務める山崎天

「五月雨よ」のミュージックビデオは、16ミリのフィルムカメラで撮影したという。自身のどアップから始まり、「恐ろしいですね…」と苦笑い。「カメラが目の前にあって、1ミリも動いちゃいけなかったんです。何回も撮り直しはできないので、1つ1つのシーンにすごく重みがあって緊張しました」と明かした。

爽やかなメロディーと相まって、テーマの1つ「浮遊感」を表現している。「これまでの表題曲には、ダンスもかなり激しいイメージがあったと思うんですけど、今回は歌に重きを置いて、その歌に沿うような振り付けになっています。広い世代の方に伝わったらいいな」と願った。

ともに最前列に立つ同期の田村と森田とは特に仲がいいという。「毎日連絡を取り合いますし、森田とは週に4~5日くらい会っています」と笑顔。いずれも表題曲センター経験者だ。「2人とも、私が何をしても受け入れてくれるので、私も自分らしく何も気負わず自由にできるんです。本当に心強いです。心の支えです」と感謝した。

櫻坂46の新曲「五月雨よ」でセンターを務める山崎天(撮影・酒井清司)
櫻坂46の新曲「五月雨よ」でセンターを務める山崎天(撮影・酒井清司)

単純に仲がいいだけではなく、人として、アイドルとしての手本でもあるという。

「2人ともすごくしっかりしているんです。田村はブログの更新頻度も高くて、本も読んでいるから文章も読みやすい。森田も、常に手を抜いたりしないんですよね。こだわりも強くて。見習うところがたくさんあります」と続けた。

「五月雨よ」の活動をもって一期生の原田葵(21)と渡邉理佐(23)が卒業する。「寂しくて、想像すると涙が出そうになります。でも、グループ思いで、ここまでずっと頑張ってきてくださったことに本当に感謝です」とうなずいた。

「葵さんと理佐さんが卒業されてからも、私たちがしっかりとグループを背負っていけるような人間にならなきゃいけないと思います。おふたりがいるうちに、吸収すべきところをたくさん吸収して、いっぱい思い出を作りたいです」

櫻坂46の新曲「五月雨よ」で、最年少でセンターを務める山崎天は涙をふくポーズを披露
櫻坂46の新曲「五月雨よ」で、最年少でセンターを務める山崎天は涙をふくポーズを披露

中1だった18年11月に加入して約3年半。最年少らしく、周りの「お姉さん」たちからさまざまなことを学び、糧にしてきた。「櫻坂46には完璧なお手本がいっぱいいるので。私もちょっとは大人になれたのかな」。無邪気に笑う16歳が、センターでさらに飛躍する。【取材・構成=横山慧】

◆山崎天(やまさき・てん)2005年(平17)9月28日、大阪府生まれ。18年11月、欅坂46(現櫻坂46)に二期生として加入。愛称「天ちゃん」168・4センチ。血液型A。