レディー・ガガ(29)が米音楽誌「ビルボード」10月24日号で、日々、うつ病や不安と闘っていることを明かした。12年、10代の若者たちを救うための非営利団体「ボーン・ディス・ウェイ財団」を設立しているガガは、携帯電話やインターネットを利用する若者たちが、社会でますます孤立するようになっていることを懸念。「若者たちはネットで、憎悪に満ちたたくさんの言葉を読む。インターネットはトイレそのものよ。昔は素晴らしい情報源だったけど、今はいいものを探すのに苦労しなくてはならない」と、ネット社会を批判した。

 若者たちに、苦しんでいるのは彼らだけではないことを知らせ、助けたいというガガは、「生涯にわたり、うつ病や不安に苦しんできたし、今でも毎日、苦しんでいる。私はただ若者たちに、人間として感じるそういった深い苦しみは、普通のことなんだと知らせたいの。私たちはそんな風に生まれついたのよ。皆が皮相的で、つながりがないというのは、現代社会の問題よね? これは人間的じゃないわ」と語った。

 ガガは昨年2月にも、「ハーパーズバザー」誌で、数カ月間にわたり深く落ち込み、希望の光が見えなかった時期があったことを告白。「13年の終わりに、重度のうつ病になった。人々と争うことに疲れ果ててしまったの。怒り、皮肉屋になり、行く先々で、いかりに引っ張られているような、深い悲しみを抱いていたわ。もうこれ以上、争うのがイヤになった。またもう一人、私にウソをつく人から自分を守るために、闘う気にはなれなかった」と振り返っていた。(ニューヨーク=鹿目直子)