テレビ朝日系で2月7日から、人気アニメシリーズ「プリキュア」の新作「魔法つかいプリキュア!」(日曜午前8時半)がスタートする。04年「ふたりはプリキュア」から13作、普通の女の子が変身して悪と戦い続けてきたプリキュアと、魔法使いの、夢のコラボレーションが実現する。

 今回の物語は、ナシマホウ界(人間界)と魔法界の2つが舞台となる。ナシマホウ界に住む、もうすぐ中学2年になる朝日奈みらいは春休みの夜、空から謎の物体が近くの公園に落ちていくところを目撃する。「もしかして魔法つかいかも!」と期待に胸をふくらませて翌朝、ワクワクしながら公園に向かう。

 すると公園には、ほうきにまたがって宙に浮かぶ女の子・リコがいた。魔法界で魔法学校に通うリコは、みらいのペンダントと、よく似たペンダントを着けており、“あるもの”を探しにナシマホウ界にやってきた。そんな2人が出会った矢先に、闇の魔法つかいドクロシーの仲間バッティと、バッティの闇の魔法で生まれた怪物ヨクバールが出現し「リンクルストーン・エメラド」を渡せと迫る。追い詰められた、みらいとリコ、そしてみらいのクマのぬいぐるみ「モフルン」が手をつなぎ、魔法の言葉「キュアップ・ラパパ!」と唱ると、みらいはキュアミラクル、リコはキュアマジカルに変身する、という物語だ。

 みらいは不思議なことや、おもしろいが大好きで、いろいろなことに興味を持つ元気な女の子だ。プリキュアになったことをきっかけに、はっきりした目標をもつリコにあこがれ、リコが通う魔法学校に通い、一緒に大好きな魔法の勉強を始めるようようになる。リコは、みらいと同じ13歳で、勉強はよくできるけれど魔法が苦手な女の子。いつかは立派な魔法使いになりたいと思っていて、いつも真っすぐなみらいのことが気になっていく。

 「魔法つかいプリキュア!」の1つの見どころは、変身だ。基本の「ダイヤスタイル」に加え「ルビー-」「サファイヤ-」「トパーズ-」があり、それぞれのスタイルに直接、変身が可能。4つのスタイルによる、バリエーション豊かな変身シーンに注目だ。

 変身のカギになるのが、みらいが幼い頃に、おばあちゃんのかの子からもらったクマのぬいぐるみ「モフルン」だ。みらいが大事にして、どこに行くにも連れて行くモフルンは、みらいとリコがプキュアになった時、奇跡の力でしゃべり出し、良い魔法の力を感じることができるようになる。「~モフ」という口癖とともに、キュートなルックスは女の子の心をわしづかみにすること間違いなしだ。

 プロデューサー陣も、熱いメッセージを寄せた。

 植月幹夫プロデューサー(朝日放送)

 今回の「魔法つかいプリキュア!」は「こんなことが起こったらいいな」と見る人がワクワクするような魔法とファンタジーの世界を、明るく楽しく描きます。今までのプリキュアシリーズが持つ「愛」「正義」「夢」「友情」といった普遍的なテーマは踏襲しつつ、その世界観やモチーフはシリーズの枠を飛び出して、大胆に描く作品にしたいと思います。便利な魔法が使えても、それは決して万能ではなく、やっぱり大切なのは人と人との「心」のふれあい。この作品では、環境の全く違う世界で育った二人が偶然出会い、お互いのさまざまな違いを認め合いながら、友情と絆を育んで成長し、たくさんの奇跡を起こします。この番組を見る人が、主人公を通して自分の好奇心や想像力を存分に思いめぐらせて、自身の夢や空想を未来に羽ばたかせてほしいという思いを込めて、見応えあるストーリーやキャラクターを作り、お父さんやお母さんとの会話が盛り上るような番組になるよう制作を進めています。ぜひご期待ください。

 内藤圭祐プロデューサー(東映アニメーション)

 シリーズ13年目を迎える2016年のプリキュアは「魔法つかい」。主人公朝日奈みらいと、魔法つかいのリコという真逆のキャラが出会うことで、奇跡の物語は始まり、こちらの世界と魔法の世界、2つの世界でファンタジーあふれる冒険を繰り広げます。テーマは「手をつなぐ」。手と手をつなぐことで、心をつなぎ、希望をつなぎ、世界をつなぎます。ひとりひとり皆違うけれど、だからこそ面白い、そしてその違いを認識し受け入れることで、世界は広がっていくんだということを、さまざまな「つなぐ」を通して伝えていきたいと思います。歴代のシリーズが、これまで築き上げてきた思いを大切につなぎ、また「魔法つかい」ならではのワクワクな世界をお届けできるよう、スタッフ一同、制作に全身全霊をささげてまいります。「魔法つかいプリキュア!」、皆さま、どうぞよろしくお願いたします。