第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原プロモーション協賛)のノミネートが23日、決定した。最多作品は「怒り」の8候補。作品賞、監督賞(李相日)主演男優賞(渡辺謙)新人賞(佐久本宝)のほか、助演男優賞に綾野剛と妻夫木聡、助演女優賞に広瀬すずと宮崎あおいと、共に複数候補が名を連ねた。これに「64-ロクヨン-」が、作品賞、主演男優賞(佐藤浩市)など6候補で続いた。

 興収200億円突破の可能性もある新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」は作品賞、監督賞、石原裕次郎賞と3部門で候補になった。

 ノミネートは選考委員16人の候補選出投票で決定。受賞作、受賞者は選考会を経て12月上旬に紙面発表する。授賞式は同28日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで行われる。

 ◆石原裕次郎賞 戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、石原プロモーションの全面協力で日刊スポーツ映画大賞に併設。興行的にヒットした作品や完成度が高く大作感のある娯楽作に贈られる。賞金300万円。石原裕次郎新人賞は、裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人男優に贈られる。賞金100万円。選出へのハードルは高く、過去28回で受賞者は13人だけ。