お笑い芸人の村上ショージ(61)が、娘の女ピン芸人のバターぬりえ(26)と初の親子漫才に挑戦する。芸歴40周年ライブ「売れるまでの下準備、スイッチオン!」(11日=大阪・なんばグランド花月、16日=東京・ルミネtheよしもと)で披露する。

 バターぬりえは近大文芸学部芸術学科で造形芸術を専攻。13年に大阪NSC卒業と同時にピン芸人デビュー。同年のネタ動画日本一を争う「あら-1グランプリ2013」で敗者復活から勝ち上がって優勝、984組の頂点に立った。イラストレーターとしても活躍している。

 80年代に放送されたフジテレビ系「オレたちひょうきん族」のMr.オクレらと組んだ「何人トリオ」など、お笑い界の名バイプレーヤーとして知られるショージは、娘との初共演に「やりにくいですね。親子といっても男と女ですから、LINEを送っても返ってくるのは『はい』『ほい』っていう返事だけ。でも、この世界に入って同じようなことをやるようになってから、意外と親に対してすごいと思ってくれるようになりました」と言う。

 今日7日にはビートたけし(69)が作詞作曲して歌った「浅草キッド」で、いまさらながらのCDデビュー。「うだつの上がらない芸人の世界観を歌ってるのが好きなんです。たけしさんにお願いしたら『勝手に歌え、バカヤロー』って許してくれました」。中学卒業後、定時制に通いながら働き、テレビで活躍する同い年の明石家さんま(61)に憧れて吉本入りしてから40年。「お金とか『売れる、売れない』じゃなく、芸人の世界に入れて楽しかった」と振り返る。

 「これからも、自分が面白いと思うことをやっていきたい。楽しめる限りは芸人を続けたい」と、現在はギターに加えて風船芸にも挑戦中。50周年、さらにその先を見つめている。