ネプチューンの名倉潤(48)堀内健(47)原田泰造(46)がそろい踏みするNHK連続ドラマ「空想大河ドラマ 小田信夫」(2月4日スタート。土曜午後11時35分)に注目したい。

 同作は奇才・前田司郎氏とネプチューンがタッグを組んだ時代劇コメディー。堀内演じる織田信長をイメージさせる空想上の戦国大名小田信夫、原田演じる柴田勝家をほうふつとさせる柴田勝夫、名倉演じる明智光秀を思わせる明智充の物語だ。

 試写会で見た正直な感想は「これをNHKがやるんだ!」。同局制作統括の中村高志氏も「NHKとしては新しい試み」と話した。前田氏は「大河ドラマを書かせてもらえないので、空想大河ドラマだと思った」ときっかけを話したが、「最初はにべもなく断られた」という。歴史物は制作費がかかるということで断られたといい、「まるで営業マンのように交渉して制作にこぎ着けた」と裏事情を話した。

 中村氏も「大河ドラマに長年関わっているスタッフには怒られると思っていた」と話したが、「撮り始めたらみんな良い感じで、『こういうのもやりたかったんだ』と感じた」という。実際に大河ドラマで使用されたセットも使われており、制作現場の盛り上がりも感じられた。

 ネプチューンが3人そろって連続ドラマに出演するのは初めて。なぜネプチューンだったのか。前田氏によれば「お笑いの方は怖いイメージがあるけど、ネプチューンさんはいいお兄さんのイメージだった」。役柄も最初はあて書きではなかった。そのため「配役はネプチューンさんで決めてくださいとオファーした」というが、ネプチューンから「決めてください」といわれこの配役になった。

 原田は「最初は(合成用の)白バックとかでやるのかと思ったんですが、すごく豪華なセットだった。それをネプチューンでやれるという夢のような仕事。楽しくて初日から笑いをこらえるのに必死でした」というコメントが印象的だった。お気に入りのシーンという「夕焼けの中、3人が縁側で話すシーン」は「ネプチューンで普通にしゃべっている感じでした」というコメント通り、ネプチューンならではの場面だと感じた。

 番組資料には「ネプチューン。堂々とふざけます。」とある。正統派の歴史ドラマを数多く制作してきたNHKが、本気でふざけた作品だけに、ぜひとも注目したい。