創業85年の老舗レコード会社、キングレコードに所属する歌手39人が出演する公演「キングオールスター歌謡パレード」が16日、東京・中野サンプラザで行われた。

 65周年のペギー葉山(83)は「歌は元気とエネルギーと生きる力を与えてくれる。今が一番、歌の存在が大事な時代。過去のすばらしい歌を掘り起こして歌いたいし、これからも平成のよい曲を歌っていきたい」と笑顔で話した。

 大月みやこ(70)も「先輩の背中を見て、私もまだまだ歌っていきたい気持ちが沸いてきた」と続いた。デビュー5年のパク・ジュニョン(34)は「90周年、100周年の公演にも出演したい。自分もますます成長をしていきます」。目標とする「日本と韓国の懸け橋になりたい」という目標に向かって突き進むと誓った。

 公演は、ペギーのヒット曲「南国土佐を後にして」の歌唱でスタート。最新曲や往年のヒット曲など59曲を4時間以上かけて歌唱し、ペギーの「学生時代」を全員で合唱して幕を閉じた。

 出演39人のキャリア年数は計1142年。キングレコード所属歌手の層の厚さとエンターテインメントの底力を約2000人の演歌ファンが味わっていた。