米歌手アリアナ・グランデ(23)が、英マンチェスターで5月22日に起きた爆発テロ事件の被害者を追悼するためにタトゥーを入れたことが明らかになった。

 グランデは自身のコンサート会場で爆発が起き、22人が死亡し100人以上が負傷したことを受け、4日に同地で「ワン・ラブ・マンチェスター」と題したチャリティーコンサートを開催。収益を遺族と被害者の支援のために寄付した。英サン紙によると、グランデはそのコンサート終了後にバックステージで自身の世界ツアー「デンジャラス・ウーマン・ツアー」のスタッフとともにマンチェスターのシンボルである「蜂」のタトゥーを入れたという。

 地元のタトゥーアーティストが蜂のタトゥーを入れた人から得た収益を犠牲者サポートに寄付するキャンペーンを始め、それを知ったグランデが仲間と一緒にタトゥーを入れることにしたと伝えている。グランデは事件を受けて中止していた世界ツアーを7日から再開し、仏パリで公演を行う予定。ツアー再開を前にマンチェスターへの思いを刻むことで改めて犠牲者や遺族、ファンに敬意を示し、「忘れないよ」というメッセージを込めたようだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子)