女優上戸彩(31)が10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで主演映画「昼顔」(西谷弘監督)の初日舞台あいさつに、斎藤工(35)らと登壇した。

 ジャケットに昼顔の花を差して登場した斎藤は「イヌのおしっこがかかってるかもしれない」と笑わせ、上戸は「(本番前に)私にも『おしっこかかってるかも』と言ってきたんですよ」と楽屋話を暴露した。斎藤が「『イヌの』ね?」と確認すると、上戸も「どういうこと? 私のおしっこってこと?」と突っ込み、まさかの下ネタ展開に場内は笑いに包まれた。

 ダブル不倫をテーマに、反響を巻き起こした14年放送のフジテレビ系ドラマの続編で、ドラマの結末から3年後の2人を中心に描いた。上戸演じる紗和は夫と離婚。不倫関係にあった斎藤演じる北野とは引き離されたが、偶然の再会で思いが再燃する。

 「『昼顔』とは」と問われた上戸は、映画のコピーでもある「決して、もう二度と。せめて、もう一度」を挙げた。「この作品がこの言葉通りで、この3年間すごくしんどかった。苦しかったし、つらかった。こんなにも命をかけて愛せる北野先生が現れたけど、不倫になることでこんなにも苦しい気持ちを背負わなくてはいけなかった。この3年、今日でサヨナラしたいぐらいつらかったけど、でもどこかまたもう1度、紗和に会いたいなと思う気持ちもある」。斎藤から「じゃ、またやりましょう?」と聞かれると、「もうつらいです」と本音を漏らした。

 斎藤が上戸について「現場では尽くす人。大変な立場で背負っているにもかかわらず、日々疲れ切ったスタッフに声をかけたり、メークしたり、服をあげたり…。この人のエネルギーはすごい」と裏話を明かすと、上戸は「話を切り替えたいくらい、泣きそうです」と目に涙を浮かべた。報道陣から一斉にカメラのシャッターを切られると、「どうせ、いい記事じゃないときに使うんだよね。分かってるんだからっ!」と苦笑い。上戸が斎藤から差し出されたハンカチで涙をぬぐうと、斎藤は「さっき、それでおしりをふいたかも」とジョークで場の雰囲気を一変させた。上戸も負けずに「いいにおいです。ありがとうございます」と笑顔で返していた。

 ほか伊藤歩、平山浩行、西谷監督が登壇した。