昨年9月の「第1回ミス美しい20代コンテスト」グランプリの是永(これなが)瞳(21)が14日、都内の自民党本部で20年東京五輪の正式種目となった空手のスペシャルアンバサダー任命式に出席した。

 小学6年から地元大分で空手を始め、高校2、3年時には全日本空手道選手権大会で、社会人選手らも参加する中でベスト16まで進出。さらに2月には空手3段の昇段審査にも合格した実力者であることが任命へとつながった。

 任命式は空手道推進議員連盟の総会の中で行われ、議員らに紹介されたのち、全日本空手道連盟の笹川堯会長から任命状を受け取った。是永は「昨年のコンテストの時から(アンバサダーに)なりたいと口には出していたんですけど、本当になるとは思っていなくて。(肩書の)重みを感じ始めていいます。たくさんの人にもっと空手を知ってほしい」と意気込んだ。

 総会には空手道推進議員連盟の会長も務める菅義偉内閣官房長官も出席し、東京五輪へ向け「全日本空手道連盟と我々とがしっかりと連携しながらやっていきたい」と述べた。任命式では、173センチの長身でスラリとした体形の是永を見た議員らから「この子が本当に空手をやるのか」と驚きの声も漏れた。

 今後は空手の普及に貢献する応援サポーター的立場となり、大会やイベントなどにも足を運んでいくという。式を終えた是永は「緊張しました」とホッとした様子で笑顔をみせ「(今後は)小さい子どもだったり、女性の方にも空手を知ってもらうきっかけになるように自分からSNSでも発信していきたいなと思っています。ストレッチだったり、体を動かすことだったり、空手に基づいたものを発信していけたらいいなと思います」。

 また、選手目線でのサポートも考えており「料理が好きなので、五輪の合宿などで、選手の体調に合わせたメニューを考えたり、朝食のお手伝いをしたい。私も選手時代に強化練習があって、その時に栄養士の方に料理をつくってもらって、すごく温かみを感じていた。練習にも参加できるならしてみたいですね」と話した。