18年度前期NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロインに女優永野芽郁(めい=17)に決まり、20日、同局でお披露目された。「この場に来て、本当にやれるんだと実感が湧いてきました」と笑顔で話した。

 初参加の朝ドラヒロインオーディションで2366人の中から役を射止めた。合格は、前日夜に制作統括、脚本家北川悦吏子氏ら関係者が集まる会議室で告げられた。「もう1回面接と聞いていて、本読みの本を開いたら『ヒロインはあなたです』と書かれていて。何言ってんだ、せりふかな、って。気付いたら涙が出てきました」と振り返った。

 作品は、高度経済成長期の終わりごろから現代までが舞台で、左耳が不自由なヒロイン、鈴愛(すずめ)がベンチャーで家電メーカーを立ち上げるまでを描く。

 失敗しても前へ進む七転び八起きの役どころ。永野は「七転び八起きは、自分の中でも中学生くらいから目標にしていた言葉。この役は自分にぴったりだと勝手に舞い上がっていた」。片耳が不自由なヒロインという設定に「マイナスにとらえていなくて強いなと思う。明るくて愛される子」。また「ふだんの自分に似ている。明るいことには自信あったので、そのまま演じられるのし鈴愛くらいしかいないと思った」と笑った。

 朝ドラの大役に「私のおじいちゃんも大好きで、習慣として見ている人がたくさんいる。誰かの習慣になれるドラマに出られるのはうれしいです」と話した。