アニメ映画「メアリと魔女の花」(米林宏昌監督、7月6日公開)スペシャルトークイベントが22日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた。

 「メアリと魔女の花」は、スタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」(10年)、「思い出のマーニー」(14年)を手がけた米林宏昌監督(43)と、「思い出の-」をプロデュースした西村義明プロデューサーが、14年末にスタジオジブリを退社し、15年4月に設立した新スタジオ「スタジオポノック」で製作した第1作だ。

 西村プロデューサーと米林監督は、作品が完成し、最初に回した0号試写の翌日に、スタジオジブリに完成した映画を見せに行ったと明かした。宮崎駿監督は「俺は見ない」と言い、見なかったというが、高畑勲監督と鈴木敏夫プロデューサーは見たという。

 西村プロデューサーは「鈴木さんは開口一番『よく頑張った。ジブリの呪縛から解き放たれると、こういう映画を作るのか? 素直に伸び伸びといい作品を作ったね』と言ってくれた。高畑監督はファンタジーが嫌いなんですが、すごく褒めてくれた。『好感を持てる映画です。私が好感を持つということは成功は危ういんじゃないか』と言っていましたけど」と明かした。米林監督は、宮崎監督から「よく頑張った」と、ねぎらってもらったことを明かした。

 イベントには声優を務めた主演の杉咲花(19)、神木隆之介(24)、小日向文世(63)、佐藤二朗(48)、遠藤憲一(55)、大竹しのぶ(59)が登壇した。【村上幸将】