演歌歌手市川由紀乃(41)が24日、福島・国見町の「道の駅国見 あつかしの郷」で一日駅長を務め、ミニコンサートを行った。

 「道の駅」は11年に発生した東日本大震災の復興シンボルとして、今年5月に完成。県外からの多くの客も訪れ、6月11日には来場者30万人を達成した。

 市川は震災後、キャンペーンなどで毎年同町を訪れた。住民たちとの触れ合いを大切にし、昨年7月に「国見町応援大使」に任命されている。

 この日、太田久雄町長から「市川さん、テレビでいつも見ています。東日本大震災では国見町も大変な被害を受けましたが、毎年来てくださり、心の元気を取り戻す思いでいろいろとご支援をいただきました。すごく優しいハートをお持ちの方です」とあいさつし、市川を激励した。

 市川はイベント後、「道」店内でトウモロコシの特売を行い、「道の駅の一日駅長は初めての経験でとてもうれしかった。国見町は桃が名産で、自然も豊かですが、何よりも人のよさに来るたびに心がおだやかになります」と話していた。