大手芸能事務所、アミューズが25日、東京・両国国技館で株主総会を行い、所属俳優の小出恵介(33)が未成年の17歳女性と飲酒し、淫行した件について、株主に謝罪と説明を行った。

 冒頭で、代表取締役社長の畠中達郎氏が小出の件に触れ「社会人としてあるまじき軽率な行動に起因していることはもちろんですが、所属事務所としてもその責任を痛感しております。多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、役員一同、心よりおわび申し上げます」とあいさつした後、役員全員が株主らに向かって頭を下げた。

 質疑応答で株主11人中、3人が小出の件についての今後の対応、イメージアップ戦略、復帰についてなど質問した。畠中氏は「創業39年の中で、最大の不祥事だと捉えている」とした。再発防止策として、畠中氏を責任者に、弁護士らを含めた委員会を立ち上げたと明かした。「再発防止はもちろん、マネジメントの根本を見直すことも含めて検討中」と説明した。

 小出は無期限活動停止中。畠中氏は復帰について「社会人として犯してしまった罪を、きちんと償わせるところまで向き合っていくことが、マネジメント会社の仕事。契約継続に関して今は推移を見守り、しかるべき時にしかるべき判断をさせていただく」と明言せず、慎重な姿勢を示した。

 ◆小出淫行問題 今年5月に小出が大阪市内で17歳女性と飲酒し淫行に及んだと、9日発売の写真誌「フライデー」が女性の告発記事を掲載。同誌発売前日の8日、小出は女性との飲酒及び淫行を認めたため、所属事務所は無期限活動停止を発表した。その後、小出が所属事務所に報告せず、同誌発売前に記事不掲載を条件に、金銭を支払う準備を進めていたことが発覚。金銭要求があったかどうか、小出側と女性の意見が対立したが、所属事務所は15日、女性との示談が10日に成立したと発表。その後、大阪府警が小出に任意で、事情を聴く方針を固めたことが明らかになった。