池井戸潤氏の小説が原作のWOWOW「連続ドラマW アキラとあきら」(7月9日スタート、日曜午後10時)の完成披露試写会が26日、都内で行われ、ダブル主演の向井理(35)斎藤工(35)が登壇した。

 大企業の御曹司でありながら、次期社長という宿命に抗う彬(向井)と、父の会社が倒産するも、自らの意志で道を開いてきた瑛(斎藤)。メガバンクを舞台に、2人のエリート“あきら”の交錯する宿命を描いた。

 WOWOW視聴者という向井は「社会派の作品に出られるのはありがたいこと。かちっとした職業ものは初めてです。台本を読んで、せりふにがくぜんとしました」と、これまでとは傾向の違う作品に衝撃を受けた様子。一方の斎藤は「僕もがくぜんとしたけど、それより内容。これに参加できるんだと、喉が渇いたように読みあさっていきました」と、脚本に魅了されたことを明かした。

 作品のキーワード「運命」にちなんだ質問をされると、斎藤は向井との間に感じる運命について話した。「某番組を見ていたら理氏が出ていて、とあるサッカーチームを応援していると。僕もそのチームを80年代から応援していて、(向井が)スタジアムでボールボーイをしてたと言ってたけど、たぶん僕もそのスタジアムに行ってるんですよ。役者として出会ったけど、その前に同じ空間にいたっていうのは、運命感じますね」と語った。斎藤の話を受けた向井は「ハードルが上がっている中、思い浮かばないですけど、名前(理)ですかね。理系の道に進んだので…。それだけです!」と、恥ずかしそうに話した。

 向井の弟役で出演の賀来賢人(27)は、このほど妻栄倉奈々が第1子を出産したばかり。「向井さんは男の先輩としていろんな話を聞いてくれました」と撮影を振り返った。

 石丸幹二(51)、田中麗奈(37)も出席した。