女優柴咲コウ(35)が主演し、2日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の第26話の平均視聴率が、関東地区で12・4%だったことが3日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週は12・3%だった。この日は前後に放送された「東京都議会議員選挙開票速報」に挟まれる形となったが、特に視聴率への波及はなかった。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 2日の回は、龍雲丸(柳楽優弥)が井伊の材木を取り返したことで、井伊直虎(柴咲コウ)の謀反の疑いは晴れる。しかしその材木は数日後、今川の手によって気賀に運びこまれることになる。今川氏真(尾上松也)は商人の自治が許されてきた気賀に城を築き、家臣の大沢基胤(嶋田久作)に治めさせようとしているのだった。この動きに激怒した龍雲丸は、築城反対派とともにかく乱作戦に出る。混乱を鎮めるため、直虎は気賀に乗り込むが、民は築城賛成派と反対派に別れ対立を深めていた。そんな状況を打開しようと、直虎は気賀の商人たちと龍雲丸を集める。そして、反目し合う商人たちの本音を引き出すことで、互いの矛を収めさせるのだった。しかし、龍雲丸だけは築城に反対する姿勢を崩さない。直虎が訳を聞くと、龍雲丸はかつて両親が城を守って討ち死にしたと打ち明ける。井伊谷で経緯を聞いた瀬戸方久(ムロツヨシ)は、大沢の代わりに井伊が気賀に入る事を提案する、という内容だった。