11年に死去した立川談志さん(享年75)が、テツandトモのために書いた歌詞に曲が付き、結成20周年記念アルバム「20周年で、なんでだろう」(12日発売)にボーナストラックとして収録されることが10日、分かった。曲タイトルは「立川談志 作詞楽曲」。10年前、2人は談志さんに「歌ネタもいいけど普通の歌も歌ったらどうだ」と手書きの歌詞を手渡された。題名は書かれていなかった。「師匠の歌詞に題名を付けるなんておこがましい」と2人の意見が一致、そのものズバリのタイトルになった。夢を持とうと歌う曲でクスッと笑えるフレーズもある。トモ(47)が伸びやかなメロディーを付け、人気歌ネタ「なんでだろう」とはまったく違う雰囲気となった。

 これまで談志さんに歌詞をもらったことを口外していなかったが、4月に出演したNHK「ごごナマ」(月~金曜午後1時5分)で明かした。結成当初から気に掛けてくれた談志さんとのエピソードと歌詞も公開することになり、曲を付けて披露。反響が大きく、アルバム収録が決まった。

 テツ(47)は「師匠が残してくださった歌詞を2人で歌わせていただけて本当に幸せ。師匠を心に感じながら大切に歌いたい」。トモは「たくさんのお言葉をかけてくださった師匠。感謝の気持ちを忘れずに歌い続けたい」。談志さんの長女でタレント松岡ゆみこ(53)も「パパにも聞こえるようにいっぱい歌ってください」と喜んでいる。