今年4月に007シリーズの次作品にボンド役で復帰するとのうわさが報じられたダニエル・クレイグ(49)に、復帰説が再浮上した。

 内部関係者が英ミラー紙に明かしたところによると、同シリーズのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリ氏は、クレイグの復帰を確実なものにすると同時に、「007  スカイフォール」(2012年公開)でも起用した英歌手アデルにテーマ曲を歌わせることを決めたという。アデルが歌い大ヒットした「スカイフォール」はグラミー賞、ゴールデン・グローブ賞などを受賞している。

 同プロジェクトの内部関係者は同紙に、「クレイグとアデルが組めば、映画の大ヒットは間違いなし。究極の選択だ。時間はかかったが、ダニエルは再び007になることで製作側と合意した。アデルも007映画に参加できることを喜んでいたし、いろいろな面でポジティブなサインが出ている」と語っている。

 クレイグは2015年、主演4作目となる「007 スペクター」(2015年公開)の撮影終了後のインタビューで、「(次作品に復帰するぐらいなら)手首を切ったほうがまし。今はもう、ウンザリだ」と語ったことで話題になったが、昨年末のインタビューでは、復帰の可能性もあることを示唆していた。

 アデルは声帯のダメージを理由にワールドツアーの最後の2公演を中止したが、関係者の話によると、ブロッコリ氏は現在、テーマ曲のレコーディングについてアデルと交渉中という。シリーズ25作目となる新作は来年、撮影開始となる見込みだ。(ニューヨーク=鹿目直子)