三銃士をテーマにした宝塚歌劇の月組公演「All for One~ダルタニアンと太陽王~」が、兵庫・宝塚大劇場で上演されている。

 昨年、9年目でスピード就任したトップ珠城(たまき)りょう率いる新生月組の本拠地第2作は、若い月組らしい群像劇。トップ娘役の愛希(まなき)れいかが異例の男役・ルイ14世を演じて、話題を集めている。

 男役で入団後、娘役に転じた愛希は、歌、ダンス、芝居にたけた芸達者。元男役だけに、低い声での芝居、男役キーでの歌唱も見事にこなす。演出の小池修一郎氏は、愛希を男役に配したことに「元男役だから、王子様の格好も似合う」と説明した。

 また、トップ本拠2作目となった珠城は、172センチの長身で男役として恵まれた体格、ダイナミックなダンスと、男役としての素養をすべて持っており「2作目にして、いい意味でたがが外れてきた」と高く評価している。

 宝塚公演は8月14日まで、東京宝塚劇場は9月1日~10月8日。