大竹しのぶ(60)が主演するミュージカル「にんじん」(8月1~27日、東京・新橋演舞場)の通し稽古が31日、同所で公開され、大竹や中山優馬(23)らが出席した。

 大竹が22歳時の79年、14歳の少年役で主演した舞台の38年ぶり再演で、還暦にして役に挑んだ。稽古前に囲み取材に応じた大竹は、自分と46歳差の役を演じることを「安心感というか、怖いもの見たさもあると思う」と自虐的に分析。父親役の宇梶剛士から笑われると、大竹は「笑うところじゃないよ」と突っ込みつつ、「還暦だから、もう1回やりたいのは何だろう? って考えたときに『にんじん』というのがあって」と明かした。

 17日には60歳の誕生日を迎え、稽古場でも共演者からケーキで祝福された。大竹へのプレゼントの有無を聞かれ、「そんな、恐れ多いです」と答えた中山優に、大竹は「なんでー? ちょーだい?」と、にんじん少年が乗り移ったかのようなおねだりで笑わせた。

 母親役のキムラ緑子から「魚をさばけるんですよ」と振られた中山優は、大竹に「今度、ピッチピチのを持ってきます」と魚料理を振る舞うことを約束した。報道陣から「ジャニーズのさかなクン」と指摘されると、キムラは「本当だ、似てる」と大喜び。中山優は「このタイミングで言われると、本番に支障があります」と苦笑いしていた。

 ほか秋元才加、真琴つばさ、中山義紘、今井清隆が出席した。