竹野内豊(46)が31日、都内でNHK連続ドラマ初主演作「この声をきみに」(9月8日スタート、金曜午後10時)の試写と会見に出席した。朗読教室を舞台に、偏屈で情けない数学講師が新たな自分を見つけようとする姿を描く。

 初回1話を見た竹野内は「自分で主人公を演じていても、歯がゆくて、情けなくて、見ている途中から『頑張れよ』と応援したくなりました」。朗読がテーマの作品に「スマホがあれば誰にでも気持ちを伝えられる時代だからこそ、この作品は挑戦的。LINE(ライン)やメールでは伝えられない人のぬくもりを伝えられたらいい」とあいさつした。

 これまでは二枚目を演じることが多かった。今回は、家族にも逃げられ、心に穴があいた、情けない男。役作りや役と自分の共通点には「自分と共通するところは、自分も心にぽっかりと穴が空いているところがあって」。すぐに続けて「ああ、記事になっちゃいますかね。でも誰にでも、大なり小なりあると思います。自分も46年生きているんで、いろいろあります」とだけ説明して笑った。

 朗読の仕事は初めてとし「自分の話し方や声にコンプレックスはたくさんあります。でも(共演の)麻生久美子さんに『いい声』とほめていただけたので自信を持っていいのかなと思っています」と笑った。