韓国俳優イ・ビョンホン(47)が4日、都内で、主演映画「MASTER/マスター」(11月10日公開)の試写会で、舞台あいさつを行った。

 韓国で実際に起こった、約4万人の被害者を出した巨額金融投資詐欺事件を元にしたアクションエンターテインメント。詐欺グループのトップに君臨するカリスマ詐欺師を演じている。

 「グッド・バッド・ウィアード」以来、約8年ぶりの悪役となるビョンホンは、役作りについて「いつもだと役柄に説得をされる。でも、今回は実在の人物をモチーフにしていて役作りが難しかった」と振り返った。

 映画の冒頭、スタジアムに集まった数万人の大観衆を前に演説をするシーンがある。自身のビジョンを伝え、会員たちを鼓舞するために涙を流しながら訴える。「羊の皮をかぶっているシーンで精魂込めて演じました」と、注目してほしいとアピールした。

 イベント中は終始笑顔。「映画の試写会なのに、小さなファンミーティングみたいです。見慣れた人がたくさんいます」とご機嫌だった。

 韓国では昨年12月に公開。715万人を動員する大ヒットになっている。