俳優竹野内豊(46)が、役所広司(61)主演の映画「孤狼の血」(白石和弥監督、来年5月12日公開)で初のやくざ役に挑んでいることが30日、分かった。紳士的なイメージから一転、パーマ×オールバックにド派手な柄シャツで、新境地を開拓している。

 「仁義なき戦い」シリーズに影響を受けた柚月裕子氏のベストセラー小説を原作とし、昭和末期の広島で繰り広げられる暴力団抗争を描いたハードボイルドな作品。竹野内は暴力団「加古村組」の若頭、野崎を演じる。組との癒着がうわさされる刑事、大上(役所)のほか、加古村組と敵対する「尾谷組」の若頭に江口洋介(49)、若手刑事に松坂桃李(28)ら、豪華キャストがそろい踏み。“男の戦い”を繰り広げる。

 竹野内は自身のキャリアを「エリート的な役が多かった」と振り返り、「白石監督の現場で新たな役に挑戦できることがうれしかったです」とコメント。暴力団員を演じるのは初めてで「衣装が想像していたものと違って派手でした」としつつも、「衣装に合う髪形をヘアメイクさんと話しながら作っていただきました」と、細部にこだわって役になりきったようだ。