TBSは4日、10月15日にスタートするドラマ「陸王」(日曜夜9時)で、ランナー役の出演者への走法指導・監修として、青山学院大学陸上競技部長距離ブロックの原晋監督(50)のバックアップを得たことを発表した。

 作品は老舗足袋業者の社長・宮沢紘一(役所広司)が新規事業として、家族や周囲の人々とともにランニングシューズ「陸王」を開発する物語。実業団の陸上クラブに所属する長距離ランナー茂木裕人(竹内涼真)と、その同僚、ライバルなどランナーたちも大きな役割を果たす。

 15~17年に箱根駅伝を3連覇中の原監督は5月に行われたランナー役のオーディションにも参加し、ひとりひとりの走法をチェック。選ばれたキャストは約半年間、青学大陸上部のメンバーとともに練習した。青学大オリジナルのトレーニング「青トレ」も伝授され、長距離ランナーの体を作り上げ、マラソン大会のシーンは迫力あるシーンになっているという。

 原監督は「われわれがやっている『青トレ』を(キャストの)竹内涼真さん、和田正人さん、佐野岳さんらが体感したときにどう走りに変化が出るのか見てみたいという思いと、陸上界を盛り上げたいなという2つの思いがありまして、今回、陸上総監督を引き受けさせていただきました。竹内さんは、学生時代はサッカーをしていたので上半身などに余分な筋肉がついていたのですが、青トレ実施から3カ月ほどで、しっかり陸上の体になってきて、さすがだなぁと思いました。腕もしっかりと振れるようになったので、陸上選手に近づきましたね。これまでの私の経験上、長距離走の陸上ドラマは素人っぽく映るところがあるんですが、今回のこの『陸王』はホンマもんですね。もうまさしくリアル!ぜひ、ランナーの走りに期待していてください」と、自身のコメントを出した。