飯豊まりえ(19)が5日、都内で行われたCS放送フジテレビONE/TWO/NEXT第4回「ドラマ甲子園」大賞受賞作品「青い鳥なんて」(フジテレビTWOドラマ・アニメで22日午後11時放送)完成披露試写会に出席した。

 「ドラマ甲子園」は4回目の今回、都内在住の栗林由子さん(17)が、高校2年生で初めて大賞を受賞し脚本、監督を務め、インコの声を演じた。飯豊は栗林さんと作り上げたドラマについて「高校生ならではですけど(台本で描いた)1日に、いろいろなことがある。私もあって…高校生って、鮮度が常にあってキラキラだなと、改めて気づけた。高校時代は楽しかったと(撮影の)1週間に思い出させていただいた」と語った。

 台本には恋愛をはじめ、高校生のピュアな感情が詰め込まれており「恥ずかしくて読めないくらいなリアルな感じ。高校生ならではの友達との距離感、言葉だったりが、すごく新鮮。演じていて面白かった」という。また「監督のイメージがハッキリしているので、こちらの意見も言いやすかった」と撮影の感想を振り返った。

 杉野遥亮(22)は印象的な出来事として、栗林さんから台本読みの際に「棒読みしないで下さい」と言われたと明かし「結構、傷つきました」と苦笑した。中村ゆりか(20)は「(台本は)1人1人のキャラがしっかりしている。(演出は)最初は遠慮がちだったけれど、慣れてきたら意思をしっかり伝え、イメージを重ねることが出来るようになった」と監督を評価した。

 栗林さんは、初めてドラマの監督を務めたことについて聞かれ「自分の弱いところを思い知らされて苦労したけれど、ドラマ撮影の醍醐味(だいごみ)、喜びを知ることが出来た」と笑みを浮かべつつ振り返った。メイキングでは涙を見せる場面もあったが、キャスト陣には見せなかったという。飯豊は「あんなことがあったの、初めて見ました」と驚いていた。【村上幸将】

 ◆「青い鳥なんて」 高校2年の麻寺夏恋愛(飯豊)は、8月31日に彼氏の海斗が浮気していると思い別れようといた。一方、学年1の秀才関谷紘一(杉野)は、図書館でお嬢さまの吉井なずな(中村)に接近されて、ちょっと困っていた。そんな夏恋愛と関谷が、公園で偶然、体当たりすると、側のベンチに青いインコがいた。2人は青いインコを保護して、病院に届けに行く。夏休み最後の日に、青い鳥をめぐる高校生の1日を描く。