先月10日に覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕、同27日に起訴された清水良太郎被告(29)の父清水アキラ(63)が31日、警視庁目白署を訪れ、同被告と面会した。面会後、取材陣に囲まれると、裁判所から保釈許可が出ているが「本人に保釈させないと伝えてきた」と涙を浮かべながら明かした。初公判まで保釈させないつもりという。

 この日、午後7時前に面会に訪れた清水は、同被告の様子について「ずっと下を向いて泣いていた」とし、「(保釈は)まだまだ早い感じ、背筋も伸びていなかった」と話した。

 26日に「(反省する時間が)短すぎるから(警察署から)出ることはできない」と弁護士を通じ手紙を送り、この日は、あらためて直接伝えた。同被告は「分かりました」とだけ答えたという。面会終了時には「妻と子どものことは頼む」と託されたという。

 今後については「家族みんなで薬を断たせたい。何年かかるか分からないが『オレはお前と一緒に行く』と伝えてきました」と、親心も見せた。

 同被告は10月10日、東京・池袋のホテルで、一緒にいた女性から「薬物を飲まされた」と110番があり、目白署員が良太郎被告を任意同行。尿から覚醒剤の陽性反応が出たため翌11日に逮捕された。