アニメ映画「キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと! 想い出のミルフィーユ!」(土田豊監督)大ヒット御礼舞台あいさつが2日、東京・新宿バルト9で行われた。

 「キラキラ☆-」は10月28日に封切られ、同日と翌29日のオープニング2日間でナンバーワンの動員17万659人、興行収入1億9310万1900円を記録し、映画興収ランキング(興行通信社調べ)で首位に立った。プリキュア映画の首位は、12年「映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!」以来5年ぶり2度目で、04年「ふたりはプリキュア」から14年続くシリーズにとって、歴史的な好スタートを切った。

 声優陣は大ヒットスタートを喜び、熱っぽく語った。主人公キュアホイップこと宇佐美いちか役の美山加恋(20)は、「5年ぶり2回目の動員数1位という数字を残せた。爪痕を残したいという気持ちが、かなって良かったです。皆さんのおかげです」と集まったファンに感謝した。

 キュアカスタードこと有栖川ひまり役の福原遥(19)は「(首位のニュースを)ツイッターのタイムラインで見て、実感が湧かなかったけれど、家族や友達に声をかけてもらって、だんだん実感が湧いてきて、自分は幸せ者だなと思いました」と笑みを浮かべた。

 キュアジェラートこと立神あおい役の村中知(27)は、「この大ヒットは我々だけの力じゃなく、先輩たちが積み重ねてきた、人気があっての大ヒット。歴代の先輩たちに尊敬の念があり、すごく感謝しています。みんなが家族で見てくれたから、こんなに大ヒットにつながったんだなと分析しています」と、プリキュアシリーズを支えてきた先輩声優、制作に携わったスタッフに感謝した。

 劇中で天才パティシエ・ジャン=ピエール・ジルベルスタインを演じた、歌舞伎俳優の尾上松也(32)も「友人からLINEで記事が添付され、ニュースを知りました。ナンバーワンになった作品に参加させていただき、本当にうれしい。小さいお友だち、大きなお友だち、年齢問わず見ていただいたから、大ヒットにつながったと身をもって感じています」と喜んだ。

 美山は、テレビ朝日系で放送中のテレビシリーズが、来春で終わることについても言及。「来年、放送がもうすぐ…もう本当に(終了まで)あとちょっとだなと、すごく思うんですけど、この映画も公開が続くので『プリアラ』のみんなを応援してくださったら…ぜひテレビの前でも映画の前でも、応援してくださったらうれしいです」と寂しさをにじませつつも、ファンに応援を呼び掛けた。