セクハラやレイプ被害を受けた女優らが続々と名乗りをあげ、問題になっているハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(65)が、米テレビアカデミーから永久追放されたことがわかった。

 米映画業界紙バラエティーによると、同アカデミーの理事会が6日に開いた会議で、投票により、ワインスタイン氏を永久追放することを決めたという。

 アカデミーは同紙に、「審理の末、理事会はワインスタイン氏の永久追放を決めた。彼の恐ろしい振る舞いは、アカデミーのリーダーシップを妨害するものです。私たちは、テレビ業界のプロフェッショナルたちを虐待から守る役割を果たすと決意しました」との声明を発表した。

 映画芸術科学アカデミーはすでに、ワインスタイン氏のメンバーシップを剥奪。英国アカデミーは停止処分、プロデューサー組合は永久追放処分、監督組合は追放処分へ向けて手続きを開始した。同氏は自らの製作会社からも解雇されている。

 警察が現在、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンで刑事および民事事件として、同氏に対する告発をめぐる捜査を行っているが、同氏は同意に基づくセックスだったとして、全ての告発を否定している。(ニューヨーク=鹿目直子)