NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の主演柴咲コウ(36)と、次期大河「西郷どん」(来年1月7日スタート)の鈴木亮平(34)が30日、東京・渋谷の同局で、大河主演のバトンタッチセレモニーを行った。

 柴咲は「私はあっという間に終わった感覚。楽しみながら撮影してください」と鈴木にエールを送った。鈴木は「大河のバトンは重い」と語ると、「今後、幕府内で巨大な力を持つ井伊家を何とかしようと話すシーンを撮影する。(井伊直虎役の)柴咲さんと会ってしまうと気持ちに迷い出てしまう」と苦笑いした。

 また、鈴木から「1年間、気をつけてきたことは何か」と問われた柴咲は、「集中力を保つため、引っ越しをしました。本当は料理も作りたいのですが、キッチンが充実していない狭い部屋です。料理の時間もセリフを覚える時間にあてたかった。せりふを覚えるのと寝るだけの部屋からずっとNHKに通っていました」と明かした。

 鈴木は「参考になります。狭い部屋にいるようにします」と笑った。また、「大河の撮影に入り、あらためて芝居はチームワークだと思った。スタッフ、共演者、みんなが家族のようになっていければいい」と抱負を語った。

 セレモニーでは、柴咲から鈴木に静岡県のミカン、鈴木から柴咲には薩摩切子と、互いに作品にゆかりのある品を贈った。