尾上松也(32)が4日、都内で、「新春浅草歌舞伎」(来年1月2~26日、東京・浅草公会堂)の制作発表会見に出席した。

 若手主体の浅草歌舞伎を、4年連続で引っ張る松也は初心を忘れないことを強調した。「初年度は幕が開くまで誰1人いないんじゃないかという不安にかられていましたが、満員のお客さまに迎えていただいて、何ともいえない気持ちになりました。涙を流すメンバーもいました。その気持ちを忘れないようにしたい」。

 昼の部「御浜御殿綱豊卿」で徳川綱豊卿を、夜の部「引窓」で濡髪長五郎を、いずれも初役でつとめる。

 ほかに中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村米吉、中村隼人、中村梅丸、中村錦之助が出席。

 演目はほかに昼の部「鳥居前」、夜の部「操り三番叟(さんばそう)」「京人形」。