東山紀之(51)主演のテレビ朝日系スペシャルドラマ「必殺仕事人」(来年1月7日午後9時)に、過去に同シリーズで主人公の中村主水を演じ、10年に死去した藤田まことさんが登場することが4日、分かった。07年以降の藤田さんの出演シーンに、新たに撮影した東山の映像を組み合わせた。東山とは「必殺仕事人2009」以来の“再共演”が実現した。

 藤田さんが登場するのは、中村主水が東山演じる渡辺小五郎と一緒に好物のメザシを囲むシーン。仕事人たちの今後を左右する重要なやりとりが交わされ、小五郎の窮地を救うという。物語の中でも重要な役割となる。同シリーズは藤田さん主演で79年にスタート。07年に東山主演の「必殺仕事人 2007」として復活し今回が10周年記念作となるため、異例の企画として実現したという。

 藤田さんとの共演を果たし、東山は「『戻ってこられたな』という感慨深い気持ちです」としみじみ。「僕らが作品を通じて受け継いでいくものは、藤田さんのような先輩方の生き方も含まれています。その立場にいられるということはとてもありがたいことだと思います」と話した。

 07年から出演する和久井映見(46)は「台本を読んで、『メザシ』という3文字を見たとき、ぐっと目を奪われました。セットに入ると藤田まことさんの大きな存在に包んでいただいているような気がします。ずっと変わらないです」と話した。