中井貴一(56)と佐々木蔵之介(49)が12日、大阪市内で主演映画「嘘八百」(武正晴監督、来年1月5日公開)の舞台あいさつを行った。大阪・堺を舞台に目利きの古物商と落ちぶれた陶芸家が幻の利休の茶わんで一獲千金を狙うコメディー。スペシャルゲストとして共演した「アホの坂田」こと坂田利夫(76)も登壇し、3人が爆笑トークを繰り広げた。

 冒頭、司会者が「中井貴一さん、佐々木蔵之介さん、どうぞ」の呼び込みに登場したのは佐々木と坂田だった。「中井さん、あいさつを」の声にマイクを握った坂田は「何がおかしいねん!」。続けて「どうも中井貴一です。きょうはカツラを取ってきました」と観客を笑わせた。

 佐々木も「なんか、中井さんとはちょっと違うな…」とノリノリ。その後、登場した中井は「どうも、坂田利夫でございます」とボケてみせた。

 中井は「芸歴36年、坂田師匠と共演させていただいたことが最高に幸せでした。ホンマにそれだけです」と話すと、坂田は鉄板ギャグ「ありがとさん」を披露した。

 撮影中、中井は坂田から笑いの「極意」を教わったという。「人間は笑わそうとしたらアカンことを教えてもらった。(坂田師匠の)存在がおかしい」。

 撮影は利休を生んだ茶の湯の聖地・堺で行われた。陶芸家を演じた佐々木は「この映画はホント、大阪の映画です」とPRした。