東京・歌舞伎座で2日、松本幸四郎あらため2代目松本白鸚(75)市川染五郎あらため10代目松本幸四郎(44)松本金太郎あらため8代目市川染五郎(12)による高麗屋3代襲名披露興行「寿 初春大歌舞伎」(26日まで)が初日を迎えた。

 夜の部の口上には22人の俳優が並んだ。白鸚は「親子孫そろっての襲名は36年ぶり。泉下の父もさぞ喜んでいることと思います」と初代白鸚をしのび、幸四郎は「芸道未熟ではございますが、歌舞伎のための力となることを信じ、天に向かって舞台に立ち続ける」、染五郎は「芸道に精進します」とあいさつした。

 口上には坂田藤十郎、中村吉右衛門、中村梅玉、片岡秀太郎、中村芝翫、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助らが出演した。

 昼の部は「菅原伝授手習鑑(てならいかがみ)」の「車引」「寺子屋」など、夜の部は「勧進帳」などが上演される。

 披露興行は2月も行われる。