NHKは5日、昨年12月31日の紅白歌合戦に特別出演した歌手安室奈美恵(40)の写真について、実際には前日30日のリハーサル時に撮影したものを、本番時と偽って報道各社に提供していたと発表した。NHKの藤岡隆之広報部長は「全くありえない。2度とこういうことが起きないように広報部員の指導教育を徹底したい」と謝罪した。

 同局によると安室側の希望で写真撮影はリハーサル時しかできないことが28日に分かり、複数の広報部員や制作ディレクターらで協議し「照明や衣装、髪形が同じなのでリハーサル時の写真を本番時のものとして提供しても大丈夫だろう」と判断したという。31日夜写真を提供した際も「画像データが30日になっている」と報道側から指摘を受けたが広報部員が「本番の写真」と説明していた。日刊スポーツは今月1日付最終版でNHKからの提供写真を掲載したが、画質が不鮮明だったためテレビ画面を撮影した写真も掲載した。