KAT-TUN亀梨和也(31)が6日、4日に膵臓(すいぞう)がんで亡くなった、楽天の星野仙一球団副会長(享年70)への思いを語った。

 星野さんとは、日本テレビ系「Going!Sports&News」などで取材、共演したことが幾度もあり「僕も朝、飛び込んできたニュースで、本当にビックリしましたね。僕自身、番組を通じて何度かお話をさせていただく機会もありましたし」と肩を落とした。

 「すごく印象に残っている」と自ら口にしたのは、星野さんが楽天の監督を務めていた11年4月30日の楽天対オリックス戦に、東日本大震災で被災した子どもたちを連れて行った際のやりとりだった。星野さんは子どもたちを前に、楽天で当時現役だった山崎武司氏に向かって「じゃあ、今日は武司がホームランを打つからなぁ」と声をかけた。すると山崎氏は、1点を追う2回裏に本塁打を放ち、楽天も3-1で逆転勝ちした。亀梨は「無茶ぶりを武司さんにしてくださって、それに武司さんも試合で見事、本塁打という形で、子どもたちに夢を見せてくださった」と振り返った。

 亀梨は「子どもの頃に野球中継を見ていて、すごく熱い…どちらかというと怖いイメージがあった」と子どもの頃に星野さんに抱いた印象を語った。その上で「直にいろいろお話させていただいた印象で言うと、本当に優しくて…。こと勝負ごとが始まる前と、勝負事のスイッチというか日の丸を着けて戦う姿(とは違い)笑顔がすごく印象的な方だったなぁと」と、しみじみと語った。

 そして「僕自身も、そうそうたるプロ野球OBの方とご一緒させていただく中で、早いというか、まだまだ、いろいろなご縁があったら…良かったなぁと思いますけれど。これまで、グラウンド内外のこともそうですし、日本の野球文化にたくさんのものを与えてくださった方。残念でならない。ご冥福をお祈りいたします」と口にした。

 亀梨はこの日、都内で行われた主演のフジテレビ系ドラマ「FINAL CUT」(9日スタート、火曜午後9時)制作発表会見に登壇した。