セクハラ問題に揺れるハリウッドで今度は俳優マイケル・ダグラス(73)に、32年前のセクハラ疑惑が浮上した。

 複数の雑誌がダグラスが元スタッフだった女性の前で自慰行為を行ったとするセクハラ行為について取材を進めていることが明らかとなり、記事が掲載される前に自らセクハラ疑惑について語った。ハリウッド・レポーター誌など複数のメディアがこの元女性スタッフの告発を調査していることを弁護士を通じて聞かされたダグラスは、オンラインメディア「デッドライン」の取材に対し、「彼女の前で自慰行為をしたことはなく、解雇後にこの業界で働けないようにすると脅したという事実もない」と完全否定。女性の前で下品な言葉を使ったことに対しては一部認めて謝罪した。妻で女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズとの間に2人、前妻との間にも1人の息子がいるダグラスは、「妻や子供たちとこんな話を共有することが一番辛い」とコメントし、家族のために自身の身の潔白を証明するには記事が公になる前に否定する必要性があると感じたと語っている。ダグラスはセクハラ被害を告白する「Me Too」運動の支持を表明しており、今後もゼタ=ジョーンズと共にこの運動を支援していくという。

 ハリウッドでは昨秋に大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が過去30年以上に渡って女優やモデル、女性スタッフらにセクハラ行為を行ってきたことが明るみに出て以降、俳優ケビン・スペイシーやダスティン・ホフマンら大物俳優たちも次々と過去のセクハラ行為が暴露されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)