英歌手のエルトン・ジョン(70)が24日、ツアー活動を引退するとニューヨークで開かれた記者会見で発表。音楽活動を完全に引退するとのうわさについては、否定した。

 ジョンは会見の席上、「今回の発表は、今年9月に開始するツアーを最後に、ツアーはもうやらないということです。これはグローバル・ツアーであり、世界中を回るのはこれが最後。私の生活の優先事項が、変わったのです」と語った。

 さらに、「素晴らしい人生とキャリアに恵まれ、信じられないほどラッキーでした。私の優先事項は子供たち、夫、家族になりました。17歳からツアーをしてきましたが、世界中のファンにありがとうと言う時が来たと思いました」と語った。

 ジョンは最後を飾るため、今後3年間で300回の公演を行う世界ツアーを敢行するとした上で、「今までで最高のツアーになるでしょう。皆さんへの感謝の印です」と語った。ツアー引退後も、音楽を創り続けるつもりだというジョンは、「死ぬまでクリエイティブであり続けます」と宣言した。

 米情報サイトE!によると、北米ツアーのチケットは2月2日より発売開始となり、その後の公演チケットの発売については今後数カ月で発表される見込み。

 ツアーは9月8日から開始の北米ツアーを皮切りに、2019年4月にヨーロッパ、11月にアジアを回り、2020年春の南米ツアーを経て、2020年後半に再びヨーロッパを回り、2021年の北米ツアーで幕を閉じるという。(ニューヨーク=鹿目直子)