俳優阿部寛(53)が4日、東京・日比谷のTOHOシネマズスカラ座で、主演映画「祈りの幕が下りる時」(福沢克雄監督)の大ヒット御礼舞台あいさつを行った。

 10年にドラマでスタートした東野圭吾氏原作の「新参者」シリーズ完結作。公開から8日間で観客動員が50万人を超え、興行収入6億円を突破する好スタートを切った。これを聞いた阿部は「すごい。ありがとうございます。皆さんのおかげです」と感謝した。

 東野氏はこの日のために特別メッセージを寄せた。「このシリーズは『家族の絆』を描いています。60年前の2月4日に私を生んだ亡き母にこの映画をささげたい」。阿部は「家族のサガ、断ち切れないものを描いた映画です」と説明し、松嶋菜々子(44)は「私も子どもを産んでから自分の誕生日の概念が変わりました」と続いた。

 ファンからの質問コーナーで「阿部の意外な一面は何か」と聞かれた溝端淳平(28)は「インド映画に出たいと言っていた」と暴露。すると阿部は「あのテンション、お祭り感がいい。オファーを待っています」と、インド映画出演を公開ラブコール。溝端は「僕も付いていきます」と共演を熱望し、松嶋も「もう、出るしかないですね」。桜田ひより(15)も「今年、高校生になるので幅広い役をやりたい…。じゃ、インド人をやりたい」。

 あまりに「インド映画トーク」が続いたせいか、最後は阿部が「今日はインド映画の宣伝じゃないですよ」とジョークを飛ばし、「シリーズ最後。自分でも感動している本当によい作品です」と呼び掛けた。

 イベントには福沢監督も参加した。