人気急上昇中の女性2人組ロックバンド、yonige(ヨニゲ)が4日、昨年9月にメジャーデビュー後、初の全国ツアー名古屋公演を名古屋クラブクアトロで行った。アンコールで、auの三太郎シリーズCM「笑おう」編に起用された楽曲「笑おう」(配信中)を初披露した。

 CM曲「笑おう」は米民謡「聖者の行進」を、ロック調にyonigeがアレンジしたもの。ベース&コーラスのごっきん(22)は「本邦初公開です」と紹介。2人は本編同様、クールなパフォーマンスを披露した。ボーカル&ギターの牛丸ありさ(23)は「思ったよりお客さんの反応が良くて、テンションが上がりました」と手応えを口にした。

 CM「笑おう」編は、昨年大みそかから放送開始。当初CM曲を誰が歌ったのか、明かされていなかったにもかかわらず、同曲のユーチューブ再生回数は約1カ月間で、330万回を突破。最近、yonigeが担当したと公表された。

 普段は牛丸が作詞、作曲を担当。「君に投げつけたアボカド」といった元恋人とのやりとりなど、牛丸の実体験を元にした飾らないストレートな歌詞が、10~20代の共感を呼んでいる。昨年は「ロック・イン・ジャパン」など音楽フェスに19本出演。新人ながら入場規制がかかるほど、注目を集めた。俳優山田孝之(34)もライブ観賞し「すごい才能」と絶賛している。

 auの三太郎シリーズは昨年、3人組男性ロックバンド、WANIMAが歌った「やってみよう」がヒット。WANIMAは一気に注目を集め、NHK紅白歌合戦に初出場した。yonigeも「繊細でエモーショナルな歌声が素晴らしい」と、新人ながら同人気CMシリーズに起用された。

 今後の目標を聞くと、牛丸は「音楽で人(=家族)を養いたい」、ごっきんは「太く長く生きて、バンドのお金で海外の景色を見たい。イタリアとか」。ネクストブレーク候補と思えない落ち着きで意気込んだ。【近藤由美子】