長年に渡って女優らにセクハラ行為を行ってきたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(65)から性的嫌がらせを受けたと告白した米女優ユマ・サーマンが、「不当な申し立て」として訴えられる可能性が浮上している。

 サーマンは、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、仏パリのホテルで嫌がらせを受け、その後に英ロンドンでも襲われたと告白。これに対しワインスタイン氏の弁護団は、「20年以上に渡って親しく仕事をしてきたユマ・サーマンから不当な申し立てを受けたことに非常に驚き、悲しんでいる。法的処置も検討している」とコメント。気まずい行為があったことは認めているものの、後悔してすぐに謝罪していると語り、サーマンが主張するような出来事はなかったとして全面的に戦う姿勢を見せている。

 ワインスタイン氏を巡っては30年以上に渡って多くの女優やモデルらが性的嫌がらせや暴行を受けたと告発しており、その中には女優グウィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリーらも含まれている。セクハラ行為を巡っては警察も捜査に乗り出していると伝えられており、ワインスタイン氏は現在はアリゾナ州のリハビリ施設に入所して治療を受けていると言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)