斉藤由貴(51)が舞台上から母親にわびた。第60回ブルーリボン賞(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)の授賞式が8日、都内で行われ、助演女優賞の斉藤は喜びを語るとともに、昨年の不倫騒動が頭をよぎったのか、客席の母親に向けて「お母さん、ゴメンナサイ…」と声を詰まらせた。

 黒いドレスで壇上に立った斉藤はいきなり「エーッと…」と声を詰まらせた。受賞作の「三度目の殺人」より、昨年の不倫騒動のことが頭をよぎったのかもしれない。

 32年前、「雪の断章-情熱-」で新人賞となって以来のブルーリボン賞の舞台。「あのときは初めての主演作で、緊張して何も覚えていなくて。今回もこんなに思いがけず、この舞台に立てたのは夢みたいです。素晴らしいプレゼントをいただけた思いです」と声を震わせた。

 昨年の騒動で両親に心配をかけたとの自覚があったに違いない。「客席に母がきてくれています。ホントにゴメンナサイ…。そしてありがとう」と壇上から語りかけた。

 受賞の知らせは「LINE仲間」の是枝裕和氏に最初に知らせたそうだが、この日、改めてその胸の内をあえて晴れの場で伝えたかったようだ。

 「今日は次回作の衣装合わせをしてから、この場に来ました。やりがいのあるお仕事をまたいただけて、こういう賞をいただいて…。女優って本当に素晴らしいお仕事だって心から思えました」と最後は笑顔を見せた。【相原斎】