作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(95)が、昨今の週刊誌の不倫報道について「ちょっと書きすぎね」と苦言を呈した。

 寂聴さんは9日放送のNHK「あさイチ」に出演。法話の会で自身の不倫経験を明るく話しているVTRが放送され、MCの有働由美子アナウンサーから「ずいぶん(不倫)されたんですか?」と聞かれると、「不倫ってね、しようと思ってするんじゃなくて、雷のように落ちてくるんですよね。だから、当たったら仕方ない」と笑った。

 「世の中から不倫が消えたら、小説の名作なんていうのはなくなる。全部そうでしょ? 源氏物語もそうだからね」という寂聴さん。自身も週刊誌の不倫記事を楽しみにしているというが、昨今の報道については「ちょっと書きすぎね。あんなに言わなくたってね。書く人だってやってるんですよ」とチクリと刺して笑わせた。