ダウンタウンの松本人志(54)が、東京・銀座にある公立の泰明小学校がイタリアの高級ブランド「アルマーニ」がデザインした「標準服(事実上の制服)」を導入する方針を決めたことについて、自身の考えを語った。

 11日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」は、泰明小学校のアルマーニ“制服”導入問題を取り上げた。全部そろえた場合の総額は、一般の制服の約4倍に相当する約8万円になるという同標準服の導入に、タレントの長嶋一茂は「高いんじゃないですか。給食代を払えないっていう方たちもいるわけですから。これだけ格差社会の中で、『なんでも着ていいよ』っていう方はわかるけど、『高い制服、着なさいよ』っていうのは……。任意らしいんだけど、着てない人はやっぱり仲間外れだとかイジメだとかになる可能性もあるし」と批判した。

 一方、松本は「アルマーニとしてはめちゃくちゃ安い。普通に紳士のスーツやったら5~60万、平気で取るもんね。アルマーニとしては相当、格安」と同制服の価格について指摘した上で、「みんなバカボンみたいな着物にしたらいいんじゃないの? ユニクロでも良かったと思うし、なぜアルマーニなのかな」と、高級ブランドである必要性について疑問を投げかけた。

 同校の和田利次校長は昨年11月に配布した文書の中で、「身近なアイテムをきちんと装うことの大切さを感じることも、国際感覚の醸成につながる」「視覚から受ける刺激による『ビジュアルアイデンティティー』の育成は、服育の重要な教育の一環」などとアルマーニ製の標準服を導入する意図について説明していたが、国際政治学者の三浦瑠麗氏は、「泰明小学校って有名な場所にあるし、ブランド化を図ってるんだと思います。公立小学校であったとしてもブランド化を図るのはいいんだけれど、小学校の校長さんの仕事として、先にブランド化ありきって、ちょっと暇なのかなって」とチクリ。「(保護者は)小学校の校長としてのブランド力っていうものの思いについていくほど暇じゃない。意思疎通に齟齬がある」と指摘した。