女優で歌手のジェニファー・ロペス(48)が、米ハーパーズバザー誌のインタビューで過去にセクハラ被害を受けていたことを告白した。

 ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が昨秋に長年に渡って女優らにセクハラ行為を行っていたことが明らかになって以降、ハリウッドでは自身のセクハラ被害を告白する#MeToo運動が盛り上がりを見せており、ロペスも#MeTooやセクハラ抗議運動タイムズ・アップを支持している。ロペスは他の女優たちが#MeTooで告白したような壮絶なセクハラ被害を受けていないと前置きした上で、女優としてまだ駆け出しだった頃に監督から「シャツを脱いで、胸を見せろ」と言われたことがあると明かした。指示には従わなかったというが、「心臓がバクバクして怖かった。”何を言ってしまったの?この人は私を雇ってくれるのに”と思った」と当時を振り返った。

 ロペスは監督の名前は明かさなかったが、女優として活動を始めた当初に出演した作品の監督だったという。ロペスは「マイリトルガール/きらめきの夏」(86年)で映画デビューし、その後しばらくはテレビドラマの脇役として活動。映画女優として本格デビューとなったのは、「ミ・ファミリア」(95年)で、以降は「ウエディング・プランナー」(01年)や「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」(04年)など多数の作品に出演している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)