アニメ映画「ちびまる子ちゃん」の「友達に国境はない」というキャッチフレーズに“難癖”をつけた自民党の赤池誠章参院議員に対し、同映画で声優を務めたフジテレビ笠井信輔アナウンサーが反論した。

 赤池氏は、文科省と東宝のタイアップで15年12月に公開された映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のキャッチフレーズ「友達に国境はな~い!」について、自身の当時のブログで「思わず仰け反りそうになりました」と言及。「国家意識なき教育行政を執行させられたら、日本という国家はなくなってしまいます。文科省の担当課には、猛省を促しました」などとつづっていた。

 このブログ内容が最近になってあらためて話題となり、赤池氏は23日のブログで一部メディアから取材を受けたことを報告。取材に対し、「教育行政を司る文部科学省として、子供向けとはいえ、『国境はない』という嘘を教え、誤認をさせてはいけないということです。国境は歴然としてあります。国家があってこそ、私達の平和で安全な暮らしが守られています。国家が発行するパスポートがなければ、出国もできませんし、他国へ入国することもできません」などと回答したことを明かした。

 26日放送のフジテレビ系「とくダネ!」はこの問題を取り上げ、中学生たちが赤池氏の発言に反論する街頭インタビューVTRもオンエア。小倉智昭キャスターは「『友だちに国境はない。おかしいだろ』ってほえた議員よりも、中学2~3年生の子どもたちの方がよーくわかってましたね。なんでこれがわからないのかね」とチクリと刺し、同映画に警察官役で出演した笠井アナは「赤池さん、本当に見てるんですか? 見てから言ってくださいよ。良い作品なの」と反論した。