デーモン閣下が、自身の肖像無断使用についてNHK Eテレから謝罪を受け、「この対応を評価している」とした。

 NHKは27日、Eテレのアニメ番組「ねこねこ日本史」でデーモン閣下をイメージさせるキャラクター「デーモン風高杉」を登場させ、デーモン閣下から「誠実な対応を求める」とされていた問題について番組公式サイトに謝罪文を掲載。「本来であれば、同キャラクターに上記顔の模様及び扮装を施した上で登場させること及び演出方法について丁寧に相談等しながら進めるべきところ、これを欠いたことにより、デーモン閣下、関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけしました。皆様に深くおわび申し上げるとともに、今後このようなことが無いよう、一層留意してまいります」と謝罪した。

 これを受け、デーモン閣下は28日、ブログを更新。「番組制作側は今回の件を真摯に受け止めているとのことである。吾輩もこの対応を評価している。今回の件での反省点を生かし今後、吾輩に限らず、あらゆる同種の権限を侵さないことに留意した、配慮と誠意のある番組作りおよび番組宣伝、番組に関与する販売物の制作にいそしんでもらいたいと思っている」とした。

 またデーモン閣下は、今回の自身の訴えに対し、周囲から「寛容ではない」「子供番組なのに大人げない」「扱われることをむしろ喜ぶべきだ」などといった意見があがったことに言及。「例えば『明らかに誰か(何らか)の扮装と分かる姿』を『何らかの宣伝に使う』や『それを使用したものを販売する』が、権利の所持者に無許可で行われた場合、これは吾輩に限らずあらゆる商標、意匠、肖像(漫画やテーマパークのキャラクターなども含む)に関し基本的にアウトである」と説明した上で、上記の意見について「全くピント外れであり、かつ権利やライセンスを扱うすべての業種の人々に対し不勉強で非礼な物言いであることを自覚してもらいたい」と反論した。

 また、ものまねやコピーバンド等に対する自身の「線引きのガイドライン」を示し、「吾輩がここ数回話題にしているこの一件は、当該制作のみならず他の媒体でも、褌を締め直す契機やヒントになってもらえればと考える」とした。